2012年07月05日
壁土つくりⅡ
1か月ぶりの真壁町です。前回わらを捏ねた土がいい匂いを出しています。
ただ、臭いのではなくなんか懐かしい匂いです。強い日差しのもと、作業開始
建物のなかではわらすさつくりが同時進行しています。
わらは、押切で一寸(3㎝)ほどに細かく切り揃えなければなりません。
このように土壁つくりでは、使用する材料はたんぼ土、わら、水とどれも安価なものですが、とにかく時間と人手がかかります。
今日も総員15名ほどで作業しました。
ほんの40年程前の日本の住宅の壁はほとんど土壁でした。
それが昭和50年代の高度成長期に時間がかかるからと切り捨てられてきました。
そのころから、人件費が高騰し手間がかからないものが要求されたのです。
土壁は壁土つくりだけでも半年、家の壁として施工するのも半年
気長な作業の積み重ねが必要です。
全国的に壁土をつくる業者は減少しているようですが、土壁は建材としてなかなか魅力ある存在です。
調湿効果に優れ質感もあります、また壁の強さとしては弱いイメージですが、それは瞬間的な強さだけであり、時間軸を長くしてみるととてもねばり強くて最終的には筋かいにも匹敵する強度を持っています。
土壁の家、見直してみませんか?
Posted by kura-ft at 20:29│Comments(0)
│文化財
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