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2011年06月12日

天竜材

 年上の大工さんに「天竜材」を使って下さいとお願いすると、「え!天竜材?」と言われることが多い。
 その昔天竜では、切り出された木材のうち、優れたものは「吉野杉」で有名な吉野へ販売して残ったもの(品質が劣るもの)を地元に供給していた時期があるらしい。そのため地元の大工さんにはどうしても不信感が残っているようだ。
 舞阪港で取れた魚のうち上等なものは全て「築地」へ集まる、遠州灘のふぐが「下関」で料理されている、そんなものと同じで、一番高く売れる方法を選択した結果にすぎない。
 今回の大震災では、建築業界は多大の影響を受けました。それは東北から供給されている建築材料が多岐に渡っていたためです。戦後の高度成長以前は、地元の材料を地元で消費していたのに、急激に工業化されて全国的に展開する業者に席巻されてしまった。
おかげで、安価な工業製品で材料の単価はさがったが、全国的に画一的な材料を使うため、景観までも画一的になってしまった。
 しかし、最近は「天竜」をブランドとし、地元にいい材料を供給しようとがんばっている材木店が増えてきています。
地元で取れた材料を地元で使う、当たり前のことが再び始まっている。


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