2013年11月03日
木造の架構
木造架構は柱と梁で構成されています。
梁は上からの荷重を受けて曲がろうとします。そこで2点で梁材を支持し、真ん中から力を加えて曲げる実験をして材料の強度を調べます。
普通なら真ん中の下側から割れて梁は折れます。
しかし、実際の建物では、梁は柱に差し込んで支えられています。

その場合、梁の真ん中が折れる前に、梁の端部から割かれて壊れていきます。

これはとても重要なことで、いくら梁材がスパンに合せた大きさになっていても実際は梁と柱の接合部分の強度で破壊強度は決まってしまいます。
また、それ以上に弱い箇所が梁と梁をつなぐ継手部分です。
梁継手はもともとの木材の強度の2割程度しかありません。
なので、継手や仕口(柱と梁の接合部)には現在では必ず、金物で補強します。
Posted by kura-ft at 08:33│Comments(0)
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