被災地調査1
3/11に発生した「東北大震災」、私たち建築士は地震が発生した場合、被災建物の安全性を判定する「応急危険度判定士」として被災地に入るのですが、今回は判定要請がなく、毎日ただTVを見ているだけで、何をしていいのかわからず、悶々とした日々を送っていました。
そんな時に福島県いわき市勿来地区災害ボランティアセンターの大和田さんから、沿岸地区津波調査の要請があり、建築士会のメンバー15名とともに参加しました。
津波の被害は広範囲に渡っているため、行政の調査はまったくされていません。
しかし、復旧を優先するため、4/12からは被災建物の撤去が始まってしまいます。
残された僅かの時間で急遽、津波被害調査が行われました。
津波の痕跡は建物にくっきりと残っています。
左の写真の庇の横にある線がそれで、冠水した部分としてない部分がわかります。
建物が撤去されてしまえば、津波の痕跡がなくなってしまうのです。
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