■倉布人 Official Blog■

 
某ハウスメーカーの住宅です。
大規模なハウスメーカーでは一軒の家ごと特別な許可（大臣認定）を取得して建築基準法の一般的な基準とは別のメーカー独自の安全基準で住宅を生産しています。
この住宅も旧建設大臣認定を受けた建物です。
ただこの大臣認定は平成１２年の建築基準法の大規模改正の際に失効しています。
10㎡以上の増築は現状では不可能となっています。
 増築が出来ないとなると家族が増えた場合不便です。
このお宅ではご両親と娘さんご夫婦が同居しているのですが、お子さんが生まれて居住スペースが不足していました。

そこで提案したのが「別棟増築」　建物同士を１㎝でも離して建てれば建築基準法の規定は新たに建築する建物のみ規制されるのです。
 
木造の２階建てを増築したことで

１階に寝室を増やすことができ

２階の若夫婦のスペースには、簡単なキッチン、トイレ、寝室をプラスできました。

２部屋と廊下だった今までの居住スペースは、間仕切りを撤去し広々としたリビングに生まれ変わりました。

屋根も葺き替え、外壁の塗装も塗り替えたことで、この建物は寿命を延ばすことができたのです。