ベタ基礎神話?
木造住宅では当たり前のベタ基礎です。
とにかくベタ基礎は強いと言う神話が流通していますが、ベタ基礎にすれば何でもいい訳ではありません。
ベタ基礎の厚みは通常15㎝、13㎜の鉄筋を縦横20㎝間隔に入れます。
この程度の厚みの鉄筋コンクリート版では部分的に荷重がかかると折れてしまいます。
そこで大切になってくるのは、立ち上がり部分の基礎です。
一定の間隔(通常4m以下)でベタ基礎の底盤を区画するように設けます。
これは、障子戸が細い桟に薄い障子紙を貼ることで強度を保つことと同じ原理です。
そこで立ち上がりの部分が連続していることが重要になりますが、基礎の立ち上がり部分は点検のために人通口を設けるため、すべての部分でつなぐことは難しいです。
そのためこのように、人通口の部分を鉄筋で補強します。この補強を適切に施工することが大切です。
倉布人では長期優良住宅の場合などは、ベタ基礎の下部に地中梁を設ける工法も採用しています。こうすれば、必ず連続性が確保できます。
軟弱地盤では、ベタ基礎にすることでかえって重量が増えて沈下を促進することもあるので、何でもベタ基礎にすれば良いということではありません。
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