番付

kura-ft

2009年10月25日 09:03

天竜の山は傾斜が厳しく、材木は谷側が凸に曲がります。この谷側を背、山側は腹と言います。通常梁材は、腹を下側に使います。
 また、木の根元側を元、先端側を末といいます。
柱では立ち木の状態と逆さに使うことを逆木と言って縁起が悪いものと言われます。
梁材の仕口も通常オスは末、雌は元を使います。
 このように、材木の使い方にはルールがあります。

通芯の符号にも独特の基準があります。
X方向は「いろはにほへ・・・・」
Y方向は「123456・・・」(逆の場合もあります)
番付はX方向とY方向で位置を指定することです。
(X方向「い通」、Y方向「1通り」をいの一番とあらわします)
 材木は使う場所に応じて選びます。例えば、室内にそのまま現れてくる材料を化粧材と呼び、部屋の雰囲気から木目や節の感じが合う材料を選びます。先程の元、末、背、腹の条件も考えると、1本1本の材料の使われる場所を選びます。
 このように材木の使用場所を決めることを「番付をふる」と言います。



化粧材はこのように小口に番付を振ります。
(プレカットの場合はあらかじめ、材料番号が決まっているので今回は材料番号を記入してあります)








    

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