■倉布人のOfficial Blog  ボチボチと綴ります

2011年04月20日

被災地の調査を終えて2

 この住宅に住む人の話を聞きました。

















「地震が来て直ぐに家に帰りました。
すでに家族は避難していてホッとしたのもつかの間、玄関を入るときに、後ろから津波が追いかけてきたので、慌てて2階に上がったのですが、窓から津波が迫るのを眺め、もう諦めました。」
「1階の柱が軋み、これで全て終わりと思ったのですが、なぜか靴下が濡れただけで、何とか家は倒れず残りました。
九死に一生を得ました。」

 















この話を聞いてから現地に来ました。
確かに、一軒だけ残っていました。両隣の家は、土台しか残っていないのに。

たぶん、この家の前だけに残っていた防波堤のおかげで、津波の勢いが弱まり、助かったのでしょう。

技術者として言ってはいけない言葉かもしれませんが、「運が良かった」としか言えません。
防波堤という人が作ったものは完全ではありませんでした。しかし、その防波堤で救われた命がありました。完璧な技術はないが、最善をつくすのが技術者としての使命。
いかに「想定外」を想定するかが、これからの大きな課題です。  

Posted by cloth at 08:21Comments(0)建築士会

2011年04月19日

被災地の調査を終えて

 東北大震災の被災地を訪れてみると、思っていたより建物の被害が少ないと感じました。











津波に襲われた地区でも、少し高台であれば、建物はほとんど被害を受けていません。











 震度6強から6弱の揺れはあったのですが、倒れている建物のほとんどが、かなり古い建物か、シロアリの被害を受けている建物でした。
昭和56年以降の新耐震基準で建てられている建物は確実に地震に対して強くなっています。これは、阪神大震災や新潟中越地震などのさいにも言われていたことです。


いままで我々がやってきた、新耐震基準の設計や、耐震補強が有効だったことを実感できました。
今年度も耐震補強に対しての補助制度は継続されています、昭和56年以前の建物にお住いのかたは、まず耐震診断を受けることをお勧めします。
  

Posted by cloth at 09:57Comments(0)建築士会

2011年04月14日

被災地調査3

福島第一原発から30㎞圏内にも入りました。
今回の震災は、日本人にいろいろなことを問いかけています。

快適さを追い求め、原子力という危険な力にまで手を付けてしまった私たち。





自然の力を恐れず、自然と寄り添う建築、住まい方を忘れてしまった。











でも、どん底の状態から、人々は助け合い












みんなで協力しあって












再び立ち上がっていく。

自分たちの生き方を見直し、本当の豊かさを見つけていかなければ。  

Posted by cloth at 08:33Comments(0)建築士会

2011年04月13日

被災地調査2

阪神大震災や新潟中越地震のときにも、倒壊した建物は老朽化したり、シロアリの被害を受けていたものが大多数で、新しい耐震基準で建てられた建物は今回の地震でも概ね大丈夫でした。

しかし、この津波の力はけた外れです。





こんな大きな船を持ち上げてしまうのです。












この部落はほぼ壊滅。あまりのすごさに一言も発することができませんでした。
自然の脅威の前には、建物の耐震化などひとたまりもありませんでした。  

Posted by cloth at 09:26Comments(0)建築士会

2011年04月12日

被災地調査1

3/11に発生した「東北大震災」、私たち建築士は地震が発生した場合、被災建物の安全性を判定する「応急危険度判定士」として被災地に入るのですが、今回は判定要請がなく、毎日ただTVを見ているだけで、何をしていいのかわからず、悶々とした日々を送っていました。
そんな時に福島県いわき市勿来地区災害ボランティアセンターの大和田さんから、沿岸地区津波調査の要請があり、建築士会のメンバー15名とともに参加しました。



津波の被害は広範囲に渡っているため、行政の調査はまったくされていません。










しかし、復旧を優先するため、4/12からは被災建物の撤去が始まってしまいます。










残された僅かの時間で急遽、津波被害調査が行われました。
津波の痕跡は建物にくっきりと残っています。
左の写真の庇の横にある線がそれで、冠水した部分としてない部分がわかります。
建物が撤去されてしまえば、津波の痕跡がなくなってしまうのです。  

Posted by cloth at 08:30Comments(0)建築士会

2011年03月10日

平成22年度地域貢献活動発表会その3

まち歩きのあとは、ワークショップです。









県内各地のまちづくりに携わっている参加者のみなさん。
熱い、まちづり議論が交わされます。







いろいろな意見が出ました。
これからの「二俣みがきの会」の活動に活かせてもらえることになりそうです。












最後に地元名物「だんご4兄弟」を頂きました。
  

Posted by cloth at 09:02Comments(0)建築士会

2011年03月09日

平成22年度地域貢献活動発表会その2

二俣のまちは懐かしい昭和の雰囲気が残っているいいまちです。











至る所に蔵が残っています。かつての繁栄がしのばれます。











「二俣みがきの会」のメンバーの解説を聞きながらのまち歩きです。  

Posted by cloth at 09:01Comments(0)建築士会

2011年03月08日

平成22年度地域貢献活動発表会

今年度も静岡県建築士会が助成を行った、
まちづくり活動団体の成果発表会が浜松市天竜区二俣で行われました。









今年度の助成金交付団体は、「二俣みがきの会」と「しみずくらくらぶ」の2団体です。
午前中は、セレモニーと、成果発表、記念講演を行いました。









 
午後はまち歩きワークショップ。「二俣みがきの会」の地元を歩きます。

(続く)  

Posted by cloth at 08:54Comments(0)建築士会

2011年02月22日

朝から

基礎のコンクリート打ちは朝一番から打設することが多いです。
今朝も8時集合、8時30分打設開始。









準備万端です。












10時にはもうこの状態。
朝飯前ならぬ、昼飯前でした。  

Posted by cloth at 08:06Comments(0)現場

2011年02月17日

狭い!

 今回の地盤調査の現場、既存の建物が残っています。
人一人入るのもきつい、場所での調査です。












まずは、機械を分解します。












 調査位置で組み立てて設置します。
それにしても狭い!
地盤調査員さんはなれていて、普通にたんたんと作業をこなしていましたが、本当にありがとうございました。
幸い調査結果は、地盤補強なしでした。
  

Posted by cloth at 11:59Comments(0)現場

2011年02月12日

忠太建築 ~明治神宮~

明治神宮本殿(大正9年創建)
日本近代建築の祖、辰野金吾に学んだ伊東忠太の設計

残念ながら戦災で焼失し、昭和33年の再建。
プランは同じだが、屋根の傾斜をきつく変更されたという。
忠太の屋根が日本古来の寺社建築の屋根と異なっていたのが、理由らしい。
一体、どんなプロポーションをしていたのか。


古来よりある神社と異なり、非常に明るい境内は、新しく創建された大正時代の雰囲気を伝えているようだ。  

Posted by cloth at 08:14Comments(0)文化財

2011年02月07日

再会

自分で設計事務所を始めてから、2回の大きな転機がありました。
そのうちの一つが、「吉田桂二」さんとの出会いでした。

建築士会の研修旅行で東京の事務所に久しぶりにお邪魔しました。






かつて、先生からは、木造とはどういうものか、間取りはどう考えるのか、など木造住宅設計の基本を学びました。

すでに80歳を過ぎた先生は、とても小さく見えましたが、まだまだ、新しいことにチャレンジしていらっしゃり、創作意欲はいささかも衰えていませんでした。



いつまでたっても努力を惜しまない先生の姿勢にあらためて尊敬の念を抱きました。  

2011年01月25日

フラット35Sと長期優良住宅

いえづくりにおいて、建設資金をいかに調達するのかは最大の問題です。

現在、政府はいえづくりにおいて「フローからストックへ」と政策を転換しており、寿命の長い住宅建設を推奨しています。
その政策の大きな柱が「長期優良住宅」です。
耐震性、省エネルギー性、耐久性にすぐれた住宅を目指しています。

当然、その後押しのためにいろいろな優遇措置を設けているのですが、この中でも
 ①長期優良住宅の認定を受けた住宅に対する補助金制度
 ②住宅金融支援機構の融資制度「フラット35S」の20年間金利引下げ
の2つはいえづくりを考えている人にとって知っていたほうがいい制度です。

①長期優良住宅の認定を受けた住宅に対する補助金制度
 この制度は中小工務店のみが対象の制度で、「長期優良住宅」の認定を受け、地元の優良木材を使用して場合、最大120万円を国が補助してくれるものです。大手ハウスメーカーは補助金を受けられません。

②住宅金融支援機構の融資制度「フラット35S」の20年間金利引下げ
 以前の住宅金融公庫融資に替わって設けられた、「フラット35」とは35年間固定金利の住宅ローンです。
 最近の金利は2.5%前後です。変動金利を組み合わせた住宅ローンに比べると割高ですが、35年金利が変わらない安心感があります。
 長期優良住宅は、この「フラット35」の金利が20年間引下げされます。最初の10年間は1%、次の20年間は0.3%の引下げをうけられるので、例えば、2,000万円を借りたとすると、トータルで260万円ほど返済額が減少します。

このように、「長期優良住宅」は建物の基本性能が高くなると同時に、住宅建設資金面でも有利になります。
ただし、一般の住宅より高性能であるため、建設コストはUPします。詳細は倉布人まで、メールでお問い合わせください。
また実際の「長期優良住宅」を見学することも可能です。その際は前もってご連絡をお願いします。  

2011年01月18日

もっと光を

山の影に入るため、日が当たらないので朝暗い家の建替え。











高窓から朝日を取り入れるようにしました。











リビングの上から光が降りてきます。
仕上に白系のクロスを貼ることでより明るくなります。
  
  

Posted by cloth at 08:16Comments(0)住宅